2016-09-21  技術士の報酬(読者からの質問)

読者の方から、

「技術コンサルタント、知財コンサルタントとして独立されている方が、どのような内容の仕事を、いくら(金額)で請け負っているか」

というような質問をいただきました。

まず、技術コンサルタントについては、以前ブログでも書いたと思いますが、

独立系技術士(技術コンサルタント)の平均時給(実績)は、

アンケート結果から、

約11,000円

であり、度数分布でいうと、最も多いのが

5,000~7,500円

というデータがでています。

ただし、このアンケートに回答した方の多くが年金をもらっている方であり、

かつ、

売上額が300万円/年以下

です。

したがって、年金をもらっていない人、つまり、若い独立系技術士の時給は、データがありません。

一方、ネットで調べれば見つけられると思いますが、

技術士の中には、「時給は23,000円、かつ、最低○時間以上/日」

とホームページに明記している方もいますし、

3~5時間/日で、12~20万円(つまり時給換算で4万円)

と明記されている技術士の方もいます。

技術コンサルタントがいくら稼いでいるかは、

ひとそれぞれ、やり方による、

という回答になるかと思います。

次に「知財コンサルタント」の場合ですが、

まず、世の中に「知財コンサルタント」であって

弁理士または弁護士でない方はほぼいないと思います。

よって、弁理士および知財系弁護士の時給について考えてみると、

これも「ひとそれぞれ」でして、

安い人なら1時間5,000円とかもいますし、

ネットで簡単に探せますが、

2時間までなら無料というような人もいます。

一方で、著名な知財系弁護士ですと、私が知っている限りの最高額で

1時間あたり8万円

という方がいます。

技術コンサルタントにしろ、知財コンサルタントにしろ、なぜ、これほどまでに時給の幅があるのか、

この質問への回答は結構簡単ですよね。つまり、

「時給は資格では決まらない」

ということです。

もっといえば、

「資格は持っていることが前提で、依頼者が、時給5,000円の人ではなく、80,000円出してでもこの人に依頼したい、と思わせるものを有しているか否か」

というですよね。

冒頭の質問への回答はこんな感じですが、

当然、私の時給は80,000円に全く到達していませんので、私は偉そうなことを言える身分ではありません。

上記の、

「他の技術士、弁理士などよりも抜きんでているか、高額を払ってでも依頼したい、と思わせるものを自分はもっているのか」

と、常々自分に言い聞かせています。

 

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