読者の方から、
「技術コンサルタント、知財コンサルタントとして独立されている方が、どのような内容の仕事を、いくら(金額)で請け負っているか」
というような質問をいただきました。
まず、技術コンサルタントについては、以前ブログでも書いたと思いますが、
独立系技術士(技術コンサルタント)の平均時給(実績)は、
アンケート結果から、
約11,000円
であり、度数分布でいうと、最も多いのが
5,000~7,500円
というデータがでています。
ただし、このアンケートに回答した方の多くが年金をもらっている方であり、
かつ、
売上額が300万円/年以下
です。
したがって、年金をもらっていない人、つまり、若い独立系技術士の時給は、データがありません。
一方、ネットで調べれば見つけられると思いますが、
技術士の中には、「時給は23,000円、かつ、最低○時間以上/日」
とホームページに明記している方もいますし、
3~5時間/日で、12~20万円(つまり時給換算で4万円)
と明記されている技術士の方もいます。
技術コンサルタントがいくら稼いでいるかは、
ひとそれぞれ、やり方による、
という回答になるかと思います。
次に「知財コンサルタント」の場合ですが、
まず、世の中に「知財コンサルタント」であって
弁理士または弁護士でない方はほぼいないと思います。
よって、弁理士および知財系弁護士の時給について考えてみると、
これも「ひとそれぞれ」でして、
安い人なら1時間5,000円とかもいますし、
ネットで簡単に探せますが、
2時間までなら無料というような人もいます。
一方で、著名な知財系弁護士ですと、私が知っている限りの最高額で
1時間あたり8万円
という方がいます。
技術コンサルタントにしろ、知財コンサルタントにしろ、なぜ、これほどまでに時給の幅があるのか、
この質問への回答は結構簡単ですよね。つまり、
「時給は資格では決まらない」
ということです。
もっといえば、
「資格は持っていることが前提で、依頼者が、時給5,000円の人ではなく、80,000円出してでもこの人に依頼したい、と思わせるものを有しているか否か」
というですよね。
冒頭の質問への回答はこんな感じですが、
当然、私の時給は80,000円に全く到達していませんので、私は偉そうなことを言える身分ではありません。
上記の、
「他の技術士、弁理士などよりも抜きんでているか、高額を払ってでも依頼したい、と思わせるものを自分はもっているのか」
と、常々自分に言い聞かせています。