今日は、出版社である秀和システム社の
編集者と会いました。
拙著「技術者・研究者のための特許の知識と実務」
の第3版を出版するための内容・スケジュール等の
打ち合わせです。
打ち合わせ内容は大したことはなかったのですが、
世間話をしていたら、非常に興味深い、
最近の出版業界事情を教えてもらえました。
表には出せない情報が多いのですが、
(会員の方には全てを公開しましたが、)
ここでは公開できることを1つ公開したいと
思います。
近年、出版不況と言われていますが、
著者になるためのハードルは下がっている
そうです。
つまり、昔は特別な人しか著者になれません
でしたが、今はそうでもないそうです。
とは言っても、誰も著者になれるかというと
そうでもなく、
例えば、秀和システム社の場合、
持ち込み企画(執筆者が勝手に原稿を送ってくる)が
年に数百件はあるが、その中で出版に至るのは
ほとんど無いとのことです。
ただし、持ち込み企画を無視しているわけではない
そうです。
中身をみて、良いものであれば出版するそうです。
キーワードは「マーケットイン」の内容かどうか。
持ち込み企画のほとんどは「プロダクトアウト」であるため、
売れる可能性がなく、出版もできない、ということらしいです。
「マーケットイン」の思考で中身を作れていれば、
出版できる可能性があるということでした。
自分の本を出版したいと考える人は多いと思います。
「マーケットイン」がキーワードです。