技術コンサルとして独立開業するには、
なにはともあれ、
自分の専門分野を設定する必要があります。
何でもできます!
と言っている人に
仕事を頼む人はいませんので、
自分は何の専門家であるかを
決める必要があります。
専門分野を決める際の観点は4つあります。
その4つとは、
◉条件①:自分の経験に基づいていること
◉条件②:自分の得意分野、好きな分野であること
◉条件③:需要があること
◉条件④: 競合他者がほとんどいないか、自分のほうが圧倒的に優れていること
です。
ここでは、条件①について、詳しく見ていきましょう。
以下は拙著「技術コンサルタントとして独立開業して年間1,000万円稼ぐ方法」のP138~P140 からのコピペです。
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自分が経験したことであって、書籍やインターネットからは得られない情報(ノウハウ)を提供できる分野である必要があります。技術コンサルタントが提供するものは、基本的には情報およびそれに基づく問題解決手段ですが、インターネットで得られる程度の情報や問題解決手段であれば、誰も対価を払ってくれません。
クライアントのためにカスタマイズされた他では得られない情報を提供でき、または、その情報に基づいてクライアントの問題を解決することができる場合に、対価が得られると考えるべきです。
ここで、自分が経験したことではないことを自分の専門分野に設定したい場合はどうすればよいのかという疑問を持つ人がいらっしゃるかもしれません。例え
ば、企業を退職して独立開業しようと思うけれど、企業に所属していたときに経験したことはいずれも非常に特殊でその企業のみで必要な技術であり、他の企業では需要がないというようなケースです。
このような場合、自分が設定したい自分の専門分野について、無理やりにでも経
験する場を設けるべきです。
例えば、いくつかの企業に無料でサービスを提供し、経験させてもらうという方法が考えられます。
例えば、「独立開業する前の人脈」の中で適切な人を選び、仕事の依頼をお願いするのではなく、無料で働かせてほしいという依頼をします。「私は、今後、○○というサービスを提供していきたいと考えているのですが、今のところその経験や実績が不足しています。その不足を補うために、御社で○○に関する仕事をさせて頂けないでしょうか。対価は不要です」というように、正直にお願いすれば良いと思います。
有料のコンサルティングサービスを依頼してくれる人は少ないですが、無料で働かせてほしいというお願いであれば引き受けてくれる場合はあると思います。
また、無料で良いと言っているのに多少の対価をくれる場合もあるでしょうし、無料でサービスを提供していくなかで成果が出てくれば、有料に切り替えてくれる場合もあるでしょう。
このようにして経験し、実績を作ることができれば、それを自分の専門分野とするができます。
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その他、条件②、③、④について、詳しく知りたい方は、
「技術コンサルタントとして独立開業して年間1,000稼ぐ方法」のP140~P144を参照して下さい。