顧客候補者にサービスを利用してもらうためには信用してもらうことが必要ですが、
需要者からの信用を獲得するための有効な手段として「人脈」を利用することが考えられます。
需要者側からすると、自分が信用しているCさんから専門家Dを紹介された場合、「この専門家Dは信用できるか分からないが、自分がすでに信用しているCさんの紹介だから、たぶん、この専門家Dも信用してよいのだろう」と考え、仕事を依頼することがあります。
専門家DからするとCさんの信用を利用したことになります。これは専門家DがCさんと知り合いだったこと、すなわちCさんとの人脈から仕事を獲得できたパターンです。
人脈から紹介されて仕事を得るパターンは極めて重要で、専門家のほとんどが人脈と、先ほどの①~⑤の流れによって仕事を得ていると思います。
また、専門家の中には人脈だけで十分な量の仕事を獲得できており、先ほどの①~⑤の流れを考える必要がなくなっている人もいます。
人脈からかなりの仕事量を獲得できている人は、紹介が得られる優良な人脈を構築するために、さまざまな努力をしています。
人脈から仕事を紹介してもらうためには、自分が対応可能な業務が存在したときに、まず初めに自分のことを思い出してもらい、連絡してもらうことが非常に重要になります。したがって、異業種交流会などで出会って名刺交換しただけの人を何千人と集めてもほとんど意味がありません。濃い関係を築き、それを継続するために頻繁に連絡を取り、自分のことを忘れないでもらう必要があります。
それを実現するために、多くの専門家たちは様々な努力をしています。例えば年賀状だけでなく、暑中お見舞いを送ったり、お歳暮を送ったりしています。
専門家ではなく企業経営者だったと思いますが、世の中には一日一通、手書きで手紙を送ることを習慣にしている人もいるようです。確かに手書きの手紙をもらうことはほとんどありませんから、もし、そのような手紙をもらったら、その人のことを忘れないでしょうし、その人に頼めるような仕事があれば、その人に連絡したくなるでしょう。
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(上記は「技術コンサルタントとして独立開業して年間1,000万円稼ぐ方法」のP38~40の抜粋です。)